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獅子口(ししぐち)

能でいう獅子は妖精的な意味を持つが、獅子口は
「石橋」という謡曲に用いられる専用面である。

大獅子(おおじし)

二人あるいはそれ以上の獅子が登場する曲目で
小獅子と共に親子を表す場合に使用される。

小獅子(こじし)

獅子は昔から百獣の王として尊ばれ、我が国にも
既に六世紀に伎楽と一緒に伝えられている。
ただし能における獅子は単なる猛獣としてではなく
内容はあくまで妖精的な意味を持つものとして
扱われ、面にも、ちゃんとこうしたものが作られている。

不動 不動(ふどう)

不動明王の面です。
顔は青色、髪は黄色で口も眼も大きく開いています。
二対の牙があり、赤い舌が見えます。

大飛出 大飛出(おおとびで)

管公が、雷神となった忿怒の姿といわれている。
大きく目玉が飛び出しているからこう呼ばれている。

小飛出 小飛出(ことびで)

神霊物に用いられる飛出には大小の2種類があり、
小飛出には耳がない。

顰 顰(しかみ)

多くは獅囓と書いた。この顔の表情から、しかめ面
という言葉も出たくらい。しかみの面は顔中の筋肉を
しかめて極端に怒った相貌である。能では、鬼神の面
として用いるが、鬼神も最後には退治され、めでたし
めでたしで終わることになっている。

大べし見 大べし見(おおべしみ)

歯を見せないで唇を強く噛み合わせ、力んだ
ときの口元を「へしむ」といった所からとって
いる。その反動として小鼻が広がり両目が大きく
開いている。従って威風を誇示する尊大さは
あるが、何となく空威張りした滑稽味が感じられる。

小べし見 小べし見(こべしみ)

大べし見に比べて全体に形が小さく、地獄の鬼神
とか地獄に落ちたものの霊を表したもの。内面的な
恐ろしさを感じさせる反面、口を強く「へ」の字に
結び、ぐっとにらんだ表情は緊張感の極限で、ふき
だす寸前の表情ともいえる。

黒髭 黒髭(くろひげ) NEW

龍神の面である。「黒髭」の名は、黒く強い髭による
物であろうが、想像上の動物である龍にもつ力強い
が果たしている造形的役割の大きさによるものであ
ろう。
下顎を前に突き出した面長の面は、同類の鈎眼とと
もに龍神らしい造形となっている。

野干(やかん) NEW
中国の狐に似ている獣の名前です。日本では古く、
狐の別称として使われていたようです。
相貌は顰を狐のようにした感じなので、口の両端は
顰よりさらに細く上につりあがっていて、狐の口を思
わせます。
眉毛と口の周りの鬚は黒と白の点々で描かれ、それ
に太くて粗い毛をまばらに立せています。頭には小さ
い角があり、全体は茶褐色に彩色されています。


蔵王(ざおう) NEW

役行者が金峰山で、一千日修行して菩薩になった姿で
金剛蔵王権現をうつしとったもの。

眉の間に瘤が二つあり、仏像のような長くて大きな耳
があり、いかにも強そうな感じです。


天神(てんじん) NEW

天満大自在天神の略で、菅原道真が神に
祭られる前の顔の相を表わす。詞歌風月と
学問の神として親しまれている。
が、能では、悪鬼として扱われている。


雷(いかずち) NEW
「かみなり」とも読み、雷神をあらわし、本来は薄桃色
だが、あえて金色に彩色した。
口のまわりには、稲光をあらわす、彫りがある。
また眉は小さい瘤状の盛り上がりがある。